2015年11月9日   僧侶 唯心

  • 2015.11.09 Monday
  • 13:42
ペットを亡くしてひと月くらいの方が、まだ四十九日にならないのに、「精入れの済んだ黒位牌が出来ました」と言われたそうです。

さあ、その方は、黒位牌を手にして悩んでしまわれました。四十九日まではまだ仮の仏さまで、四十九日目に成仏する、だからそこで黒の本位牌に精が入るのだと思っていたのに、なぜ今日? 私が今日お参りしたことが功徳になって精が入ったの?

そうではありません。精が入るというのは実は仏教用語ではありません。魂が位牌に入ったり位牌から抜けたりするのではありません。

この位牌はおもちゃやままごとや自己流で勝手に作った品ではなく、ちゃんと仏さまの教えに則ってお祀りするための道具です、ということを確かにするために、俗に言う「精入れ」=「開眼作法」という儀式を、お寺にしてもらうのです。

亡くなったペットさんは、亡くなった瞬間から極楽におられます。ただし四十九日までは、まだ修行期間で、四十九日目から無事、一人前の仏さまになられます。

それを目に見える形で表したのが白い位牌と黒い位牌なので、たとえいろんな事情でその二つが並存することがあっても、仏さまの世界での状況に、なんら揺らぎはないのです。

慈妙院動物霊園

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