奉納ローソク 楽屋噺

  • 2018.04.12 Thursday
  • 14:03

先日、奉納ローソクに関する決まり事の変更についてお知らせしましたが、さて、その後のお昼の勤行で、3本以上のローソクが上がりました。

今までは一日2本しか上げられない、となっていたのですが、変更後は一日に5本まで上がることになり、燭台を増やしたのですが、その燭台を初めて使った日のことです。

 

今までの燭台よりも新しい燭台が少し小ぶりだったせいか、ローソクがぐらつくような気がしました。

ローソクが乗る台座の部分をちょっと何かで埋めるとか平らにすればローソクが真っ直ぐに立つのではないかと思い、お寺の施設の営繕、特にIT関係や機械・電気・技術といった分野に長けたスタッフの方に相談してみました。

 

そうしたら、次の日、あれは燭台の口径ではなく、台座に付いているローソクを差して立てる針状の芯の長さや太さの問題ですと教えて下さったので、なるほど、我々と違って、物理や技術に詳しい方は一目で理屈が分かるんですねと申し上げると、いいえ、一晩考えましたと仰ったので、また目から鱗が落ちました。

 

物事というのは、自分は苦手だ、あの人は得意で利口だ、だから何でも分かって当然だ、という風なものではないのですね。

分からなければ考える、その姿勢が大事なのであって、言われてみれば、私たち僧侶も供養に関するいろんな質問を受けるたび、何でも簡単にお答えしているように見えますが、やはり自身の知識と経験に照らして、そして仏法の真理と教えに基づいて、一瞬に考えを巡らしてお答えし、それで足りなければ、何日でも考えて、より良い答えが出たら、改めてお伝えさせて頂いているのではないのでしょうか?

 

物事のヒントは、生活のどんな場所にも落ちているんだなあと思います。

 

慈妙院動物霊園 僧侶 唯心

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